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仕方のない事ですが

「9月22日」

事務所の裏の解体工事は続き
窓を開けて、気持ち良い風は入れれず
解体の振動で、船酔い気味です(苦笑)
0922
聞けば、大きなマンションが建つそうで
あまり良い気持ちがしないです
「まち」の在り方として
よろしくないような気がします

たしかに
旧街道の焼け残った古い町といっても
景観を大事にするほどの
歴史的な価値がある訳でないし
新しい家々も建つ場所なので
何が造られても違和感はないのですが

「まち」として
たくさん70歳代の人が、ずっと住み続けてる場所で
大雨が降れば、みんなで消毒しあって
コンビニのゴミが散乱すれば、掃除もする
弱い力の集合体の「まち」に

ある日、30、40戸の世帯が
新たに「まち」に、突然出現するのは
この「まち」独自の空気を壊す恐れもあり
上手く行かなければ、よそ者扱いにもなり
入居者からすれば、厄介なまちだとも思われ
そこが
マンションや大規模の分譲のコワイ所なんですね
と、まちづくりの仕事をしてた時に身に沁みました

もちろん、経済的には必要だと思うので
建設反対!なんて言わないけど
看板を立てて、近隣説明をして
はい、じゃぁ建てて良いので、、、サヨナラではなく

「まち」としても
「マンション」としての付加価値を上げるためにも
「まち」と上手く関われるマンション計画をしてくれたらなと

と、そんな事を思ってるうちに
まわりの高齢の方々から

今日はよぉ。あまりに酷いなぁ。。。いつまでじゃ?
家が揺れて、TVが落ちそうじゃわ
ゆっくりお茶も飲んどれんがね
(確かに、ヒドイ解体の仕方だなぁと思ってましたが)

と、名古屋弁全開で井戸端会議
悪いが若いおみゃぁさん(お前さん)から言ってくれんかい?と

という訳で
解体屋さんにお願いに行ってきました
そして、御多分に漏れず
説明すると
笑顔で、ハイハイ。ぺこり。。。と
う~~~ん、日本語通じず。。。。

この辺りも上手く「まち」と付き合ってほしいですね

※また長くなってしまった(汗)

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ササッと読めなかったけど

「9月20日」

0920
今、話題の本だよ。と教えてもらって
松村秀一さんの「ひらかれる建築 」~民主化の作法~
を読みました

※長くなりそう
※感想なので正しく理解してる訳でも解説してる訳でもないですよ

先日見て来た「日本の家」展と重なる部分もあって
なるほど。なんて身近にも感じれましたが

今までと、今を「世代」に別けて
「第一世代」・・・建築を産業へ。そして量産化と
みんなに良い家を作ろうよって時代

「第二世代」・・・みんなと一緒はちょっと
もっと良いモノ、自分だけのモノを作ろうかって時代

そして
「第三世代」・・・形より、時間
つくる事さえ、汗かくことさえ、生活の。そして家の一部
と考える世代

という事なのかなぁと勝手にも思いましたが
なるほど。なるほど。と解る気もする

本の意図とは、少しずれると思うけど
前半部で、すごく気になったデータが記載されていた
それは、大工さんの数

1930年(昭和5年):45万人 これは国民140人に1人が大工さんという数らしい
そこから
1950年(昭和25年):50万人 1人(大工さん)/167人(国民)
1960年(昭和35年):61万人 1人/151人
1970年(昭和45年):85万人 1人/122人
1980年(昭和55年):93万人 1人/125人
1990年(平成02年):73万人 1人/168人
2000年(平成12年):64万人 1人/196人
2010年(平成22年):39万人 1人/322人
という事らしい(国勢調査より)

これを読んで、愕然としたし
やはり。。。。と、、、、納得もした
皆さんは
この数字を見て、どう思いましたか??

1975年生まれの自分と照らし合わせると
1970年~1980年
世の中、イケイケドンドンの時代
何もかも変わっていったのを
こどもながらに感じてた記憶があり
一番の思い出が
家の裏手の道は、まだ土だった
それが砂利敷きになり、その後、砂利を固めた道へ
この道が、青白くて、チョークで絵が描けなくて不満だったけど
ある時、念願の黒いアスファルトになって
みんなで、めちゃくちゃに絵を描いた記憶がある
こやって、全国各地、どこもかしこも
同じ風景を(山の中まで)造りだしていった時代

そして、1990年~2000年
バブル崩壊もあるかもしれないけど
こどもにとっては、何を感じるまでもなく
それ以上に、どこの誰でも、大学へ行こう!
お金が貰えて、老後も安心な企業へ入ろう!
職人さんは「3K」だ
(キツイ・キタナイ・キケンの方ですよ)
そんな職業につくな。と育てられていく

そして、今。。。極端に大工さんの比率は低くなり。。。
(そりゃ、ならないように。。。と育てられたんだから・・・)
数字で見せつけられると、もう項垂れてしまいそう
誰が、こんな世界にしたんだ!とも思うんですが、、、それが時代でもあり

しかし、住宅(建築)は産業としても造り続けられて
様々な職種に、外国人が居たりして
何気に話しかけても、言葉が通じない場面に遭遇もする
(めっちゃ笑顔だから、解ってるかと思ったら、言葉はワカラナイ。。。って)

自分の家づくりは、産業ではないようは気もするし
今の所、毎度毎度の問題にはなってないけど
人手不足。。。。というより
人材不足はヒシヒシと感じ、、、それが深刻な問題だと

やる人⇔やらない人の2極化よりも
やれる人⇔やれない人・やった事ない人の2極化から来る
人材不足が進んでるという
キケンな状態
そして、この大工さん(職人さん)の人材不足は
「やれない人・やった事ない人」に家をつくって貰わなければいけない
という、状況を作り出す
かなり危ない世界になって来る・・・・

そして
この危ない世界に変わって???(反動ではないけど)
この本で表現されている「第三世代」は
住まい手自ら汗をかくセルフビルドという選択をしていく。。。。
形よりも、場・時間に幸せを求めていく世代・時代

そのような世界で、設計に携わる人、家をつくってくれる人は
どういうスタンスで、どの方向を向いて
これから先の、この業界で関わっていくのか・・・

あまりに長くなってきた・・・今日は、、、ここまで
(気が向いたら、続きも。。。。)

と、すごくすごく興味深く、今後も考える良い機会になりまして
そんな話しを、松村さんから直接、聞ける時間があるようです

特別公開講座「ひらかれる建築」
場所:工学院大学新宿キャンパス
日時:10月15日(日)14:30~
だそうです
詳しいご案内は「こちら」まで

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こんなの採れました

「9月19日」

雨はそれほどでなかったけど
風が、恐ろしく強かった台風も過ぎ去りましたが
大丈夫だったかなぁと。。。と心配もありますが

台風が去った後は、陽射しのキツイ中
やはり、、、、、虫採りです(笑)

息子も、自分でめちゃくちゃでもタモを振り回し
自分で採れるようにもなりました

そんな中、今回はこれ!
ギンヤンマ!!

このギンヤンマ、実は凶暴??雑食だからか
目の前で、飛んでる赤とんぼを
バシュッと捕まえて、飛び去っていきました。。。。ビックリ
その瞬間は、忘れれない光景

0919
図鑑で知るより、実際に見れると、興奮もしますが
しかし、この眼のキレイさには、惹かれちゃいますね

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結論は

「9月11日」

近くの公園では、セミの声も全く聞こえず
一気に秋めいてきた
気持ち良い風を感じるようになりました

ただ、事務所の裏で解体工事中
窓は開けれず。。。。エアコンをつけてます

週末に、「みえ木造塾」にて
実大実験に参加してきました
今回は、横架材の実験
0911
樹種、乾燥方法の違う
長さ2m70㎝。高さ18㎝の材を大梁と考えて
小梁に見立てた2点に
ジワジワを力を加えていきます

4トンくらいで、ビシッ!バシッ!と音がなり
そして、バチーンの爆発音と共に
材が折れちゃいました
(わかっちゃいるけど、ビックリする音で。。。。)

今回の実験では
材種や乾燥方法もそうですが
節がある・ない・節の位置が
大きく影響する結果にもなり

工場での検査の重要性もありますが
結論。大事な梁は、見せる見せないに関わらず
節のない、化粧梁として、図面を描きましょう!
との事

09111
ちなみに、今回の実験で
一番、面白かったのは
機器を使わず、身体を使ったヤング係数の測り方
みんなで乗って乗って乗って、たわみを出して。。。。って
すごいアナログですが
実感があってよく解ります

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苦労ののち

「9月8日」

昨日は、旅館が完成??・・・ではなく
木造平屋建ての福祉施設が出来ました
0908
ツルツルピカピカの冷たいモノではない
来られるお年寄りの方が、小さいころを思い出して
安らぐような施設を目指そうとスタートした企画
(回想法っていうんだったかな・・・昔の記憶を語るのは身体に良いらしく)

手刻み材の大きな梁が、ガッツリ組み合わさった
旅館?古民家?と、思わせるような施設になりました

超がつく、ハードなスケジュールでしたが
(ホントに危険な日程で・・・・)
施設側の皆さんや、工務店さん、ディレクションの方々の
想いが、ぶれずに、一つの方向に向かえたので
この超短期間で、ここまで来れました

もちろん、工期も考慮して
真ん中に大きなデイルームを配置して
作業スペースと搬入動線が確保できる!
という設計が良かったですね(笑)

工期!工期!工期!と、あたふたと独りイライラも
意図が伝わらず心配も、苦労もしましたが
施設の方も、来られた方も
うわぁ~~~。泊まりたい!住みたい!と言って
喜んで頂いて
関わる事が出来て
そして、何より完成できて良かったです

多くの人が利用してくれる施設になって欲しいですね

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気持ち良い空気

「9月4日」

このところ、移動が多いですが
かなり秋めいて
気持ち良い空気

そんな行楽日和は、じっくりゆっくり
移動はダッシュで
好きなモノを巡る旅
(ちょっと旅し過ぎかも??ですが。。。所要も絡めてですので)

2つの巨匠を巡る巡る。。。めまぐるしくもじっくりと
ル・コルビジェとレオナルド・ダヴィンチ

0904

09041
江戸東京たてもの園
国立西洋美術館


09044

09045
そごう横浜
三菱一号館美術館

実際に直に触れれるのが、やはり良いですね
文字を読むのも、図面を視るのも大切だけど
自分の眼で見て、手で触れてを経験できるのが
一番、良い
ダヴィンチの模型を自分で動かせる日が来るなんて
思っても無かったので、、、、がんばって行って良かったです

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