ササッと読めなかったけど

「9月20日」

0920
今、話題の本だよ。と教えてもらって
松村秀一さんの「ひらかれる建築 」~民主化の作法~
を読みました

※長くなりそう
※感想なので正しく理解してる訳でも解説してる訳でもないですよ

先日見て来た「日本の家」展と重なる部分もあって
なるほど。なんて身近にも感じれましたが

今までと、今を「世代」に別けて
「第一世代」・・・建築を産業へ。そして量産化と
みんなに良い家を作ろうよって時代

「第二世代」・・・みんなと一緒はちょっと
もっと良いモノ、自分だけのモノを作ろうかって時代

そして
「第三世代」・・・形より、時間
つくる事さえ、汗かくことさえ、生活の。そして家の一部
と考える世代

という事なのかなぁと勝手にも思いましたが
なるほど。なるほど。と解る気もする

本の意図とは、少しずれると思うけど
前半部で、すごく気になったデータが記載されていた
それは、大工さんの数

1930年(昭和5年):45万人 これは国民140人に1人が大工さんという数らしい
そこから
1950年(昭和25年):50万人 1人(大工さん)/167人(国民)
1960年(昭和35年):61万人 1人/151人
1970年(昭和45年):85万人 1人/122人
1980年(昭和55年):93万人 1人/125人
1990年(平成02年):73万人 1人/168人
2000年(平成12年):64万人 1人/196人
2010年(平成22年):39万人 1人/322人
という事らしい(国勢調査より)

これを読んで、愕然としたし
やはり。。。。と、、、、納得もした
皆さんは
この数字を見て、どう思いましたか??

1975年生まれの自分と照らし合わせると
1970年~1980年
世の中、イケイケドンドンの時代
何もかも変わっていったのを
こどもながらに感じてた記憶があり
一番の思い出が
家の裏手の道は、まだ土だった
それが砂利敷きになり、その後、砂利を固めた道へ
この道が、青白くて、チョークで絵が描けなくて不満だったけど
ある時、念願の黒いアスファルトになって
みんなで、めちゃくちゃに絵を描いた記憶がある
こやって、全国各地、どこもかしこも
同じ風景を(山の中まで)造りだしていった時代

そして、1990年~2000年
バブル崩壊もあるかもしれないけど
こどもにとっては、何を感じるまでもなく
それ以上に、どこの誰でも、大学へ行こう!
お金が貰えて、老後も安心な企業へ入ろう!
職人さんは「3K」だ
(キツイ・キタナイ・キケンの方ですよ)
そんな職業につくな。と育てられていく

そして、今。。。極端に大工さんの比率は低くなり。。。
(そりゃ、ならないように。。。と育てられたんだから・・・)
数字で見せつけられると、もう項垂れてしまいそう
誰が、こんな世界にしたんだ!とも思うんですが、、、それが時代でもあり

しかし、住宅(建築)は産業としても造り続けられて
様々な職種に、外国人が居たりして
何気に話しかけても、言葉が通じない場面に遭遇もする
(めっちゃ笑顔だから、解ってるかと思ったら、言葉はワカラナイ。。。って)

自分の家づくりは、産業ではないようは気もするし
今の所、毎度毎度の問題にはなってないけど
人手不足。。。。というより
人材不足はヒシヒシと感じ、、、それが深刻な問題だと

やる人⇔やらない人の2極化よりも
やれる人⇔やれない人・やった事ない人の2極化から来る
人材不足が進んでるという
キケンな状態
そして、この大工さん(職人さん)の人材不足は
「やれない人・やった事ない人」に家をつくって貰わなければいけない
という、状況を作り出す
かなり危ない世界になって来る・・・・

そして
この危ない世界に変わって???(反動ではないけど)
この本で表現されている「第三世代」は
住まい手自ら汗をかくセルフビルドという選択をしていく。。。。
形よりも、場・時間に幸せを求めていく世代・時代

そのような世界で、設計に携わる人、家をつくってくれる人は
どういうスタンスで、どの方向を向いて
これから先の、この業界で関わっていくのか・・・

あまりに長くなってきた・・・今日は、、、ここまで
(気が向いたら、続きも。。。。)

と、すごくすごく興味深く、今後も考える良い機会になりまして
そんな話しを、松村さんから直接、聞ける時間があるようです

特別公開講座「ひらかれる建築」
場所:工学院大学新宿キャンパス
日時:10月15日(日)14:30~
だそうです
詳しいご案内は「こちら」まで

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50と58

「3月17日」

探すモノは出て来ない。。。
けど
違うモノが出てくる

で。。。。今回は、出てきた
古びた「饒舌抄」という建築家・吉田五十八さんの本

ただ、最近文庫になったって聞いて
買っちゃたんです・・・
0317
持ち運びに便利だから、良いか。。。と
古いのは、記念品みたいで、良いか。。。と
自分を納得させる。。。。
(2冊持ちなんて・・・マニアみたい)

最近
僕の中でブームな「五十八」
僕は五十(ゴトウ)だから
勝手に親近感・・・は、ない。。。

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続けると

「3月16日」

昨年末より、勝手に伊坂幸太郎祭
読み過ぎです(笑)
0316
やっぱり面白い
そして、続けて読むことで
さらに、面白い
前の小説で出た人物が
さらりと違う小説で再登場してくるという
ちょっとした発見も楽しさをつくってくれて
こういうの好きなんです

そのためにも、連続で読み続けたようなです

普段着のような話でありながら
少しだけ、浮世離れした設定が
なんとも言えず微笑ましく
ユルクもあり、マッタリしてるようで
ググッと惹きつけてくれました

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乾山

「11月11日」

本阿弥光悦が家康から土地を貰ったのが1615年
という訳で
琳派400年
そんな訳で、色々と催し物やTVなどなど

そして、ようやく読んだ。葉室麟さんの「乾山晩秋」
11112
尾形乾山から
僕の好きな等伯、永徳たちなど江戸の絵師たちの物語
文庫版で、既に13版
まだまだ読まれ続けてるんですね

これで琳派へ・・・・不思議な派閥に嵌りそう。。。
そして
乾山をずっとカンザンだと思って。。。
恥ずかしく。。。。

光悦、宗達、光琳、乾山、抱一などなど
時代も違えば、血縁もなし
そんな琳派を触れるには、今が最大のチャンス
いざ!京都へ。。。です

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記憶

「11月5日」

クライマーズハイからの山繋がりの読書

1105
ひとつは「マークスの山」
噂通り?の謎が謎を生まないツマラナイ結末
上下巻読んで。。。。これはキツイ

そして、もう一つは
「神々の山嶺」
来年、映画になるそうで
実は3回目かもくらいの再読
すっごい好きなんですよね。この話

たぶん20年くらい前に初読み
何故、手に取ったかは不明

だって、作者の夢枕獏さんて
名前も・・・?だし
たんなるプロレス好きでしょって感じだし。。。

あ~~あの時、山に登ったからかな??

そして、何度読んでも良い!面白い!
ホントにあった話かと思えるような
思いたいような。ワクワクしてくる


さらに、一つの謎が解ける

以前、工務店さんで
「岸くん」という若い子を紹介された時

何故か、僕の頭の中で
「きしよぉ~~きし~~」と声がしたような
この本の中のセリフだった。。。。(笑)

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初見・再見・再発見

「9月23日」

0923
良い天気が続きますね
家庭の事情で(笑)
ようやく「64」ドラマを見ました
面白かったです

ただ、小説を読んでないと「?」が重なって
見入り難いとも感じるかもですね
横山&NHKの作風なのかな??

NHKドラマの「クライマーズハイ」が
なんとも、集中出来ない感じだった記憶が残り
今まで横山秀夫作品は読まなかった訳で

まぁそんな事も「64」で吹っ飛び
県警シリーズを読み続け
一気に横山秀夫に入り込み

そして
鬼門の「クライマーズハイ」
う~~~~~ん。やはり乗り切れない??
いやいや、期待する方向に行かない流れが
読書スピードを妨げるようなでして。。。
その勝手な期待を止めれば
後半へと崖をの登るように面白く

そして、最期に気付く

これ、昔に読んだな。。。。と。。。

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建築も

「9月4日」

0904
小説やらユルイ本ばかり読んで。。。
と、怒られそうですが
ちゃんと読んでますよ。建築本

村野藤吾さんの「建築をつくる者の心」

昭和55年の座談会を記録した本ですが
建築をつくる価値とはね・・・という話から
既に工業化と職人不足の話まで

あの有名な言葉
「99%の話を聞いても、1%の村野が残る」的な言葉が
繰り返しお話しされるこの本

昭和55年??と言えば
まだまだ好景気
今日より、明日は素晴らしい!という時代

自分は、まだまだ無垢の園児時代
ファミコンは無く
(今でいう、PSとかWiiとかいうゲーム機の事ですが)
TVは、白黒の番組もたまにあり
リモコンや携帯のワイヤレスという言葉が
想像できない時代

そんな時から、そう感じられていたのか・・・と

職人さんの手垢(=想い)が詰まった材料よりも
それ以上に
人の手を汚いと無菌状態を求める時代は
職人さんだけでなく、何もかもが不足という時代
(何故か、ゴミだけは増えてるんですけど。。。。)

35年は、35年掛けるしかないので、地道にですね

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9月に。。。

「9月2日」

気づけば、8月も終わり
9月になってしまいました

ここ数日の雨。。。いやいや大雨で
幾度か電車の中に閉じ込められたり
びしょ濡れになったり

暑いのも厳しいですが
これだけ雨が降るのも、ちょっと・・・ですね
また野菜が高騰するとかいう話になるのかな

と、そんな閉じ込められた電車の中と
外に出れない時は、読書タイム
0902
ようやく読めました「ジェノサイド」
ホントの主人公は、誰なんだと思わせる感じ。。。
かなり面白かった。。。。書評にもあるように
こんな話をよく思いついたなぁ~~と

続けて読みました「音道貴子」シリーズ
噂通りで、人物描写がスゴイんですが
最初は、長ったらしくて、細かくて
ペースが上がらず、波に乗れず。。。と思いきや
波が来たと思うと、この描写に引き込まれて
文字が、サラサラと映像化していく感じ
これまた止まんないし、たまんないなぁ~と
夜中に起きて、こそこそ読みふけってしまいまして

そんな気持ちの高ぶる読書の合間は
少しの小休止。。。。「老人力」
10年ぶりくらいの再読です(笑)
完全にユルイです。。。
大人になれない子供ではなく
子供になれた大人の話。。。。良いですよね

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